靴と鞄に興味を持ち始めたのは、社会人になって3年目くらいでした。
雑誌Biginの靴と鞄特集を買ったのがきっかけです。
その中に紹介されていたアルフレッドバニスターのプレーントゥの靴が欲しくて、池袋まで買いに行きました。
比較的安価でしたが、グッドイヤーウェルトでソールが革の本格的な作りの靴だった記憶があります。
20代のころは経済的余裕もなく、それほど好きなものを買うこともできませんでしたが、30代のころ通勤途中に見るセレクトショップのショーウインドウのディスプレイが素晴らしく、それからファッションに興味を持ち、雑誌や本を読んだり、限られた予算のなか服や靴を買っていました。
読んでいた雑誌はBeginやMen’s EX、既に廃刊になっているMen’s club DORSO(スーツ中心のファッション誌)などです。
Men’s EXをほぼ毎月買い、Men’s club DORSOは定期購読していました。
Men’s EXは読者層が30代後半から50代、Men’s clubは30代でDORSOはたぶん30~40代なので、当時読んでいた雑誌は少し年齢層が上だったようです。
当時はクラシコイタリア全盛のころで、BeginやMen’s EXが定番の靴を丁寧に紹介していたので、熱心な読者だった私は、脳内に物欲があふれ、靴の衝動買いを繰り返していました。
トリッカーズ(3足)やクロケット&ジョーンズ(2足)オールデン、ア・テストーニ、パラブーツなどを続けざまに購入しました。
オールデンは普段履きにしていましたが、その他の靴は持っているだけで満足していました。結局、足のサイズが変わったため大半を手放し、現在も持っているのは、竹ケ原敏之介のローファーとジルサンダーのモンキーブーツをローカットにしたデザインの革靴くらいです。
カバンは、吉田カバン、TUMI、フランクダニエル、グレゴリー、マスターピース、グローブトロッターなど、服はグローバーオールのダッフルコートやTOKITO、スチアンコル、Y.AKAMINE、SlowGunなど、スーツではフランコプリンツィバァリーやアタイヤなどの他に、調子に乗ってイザイアなども買ったことがありました。
現在は、さすがに今までの経験を踏まえ、実用性も考えて買い物をしています。
50代になると、自分のモノだけを考えるわけにはいかないので、自分と家族がモノにとらわれず、ちょっといい感じのコンパクトな暮らしができればいいな、と思っています。