トリッカーズのウィングチップシューズの羽根の開きに騙された。

トリッカーズ ウィングチップ

トリッカーズ3連発の最後は、ウィングチップシューズです。
当時は地方に住んでおり、出張で東京に行った時のことです。
仕事を終え、松屋銀座の靴売り場を見ていると、トリッカーズのウィングチップシューズがセールに出ていました。

トリッカーズのブーツの説明でフルブローグとかウィングチップなどと言っていますが、ウィングチップというのはつま先のWの形のことです。フルブローグは、穴で描いた模様(メダリオン)が付いているものです。
要するにこの靴はウィングチップでフルブローグということです。

ウィングチップブーツは持っていますが、仕事用としては存在感があり過ぎて、変に目立ってしまいますし、休日であってもブーツは季節を選びます。
店頭でローカットのウィングチップシューズを見たときは、これなら通勤靴としてオールデンと2足でフル回転だ、とか一気に衝動買いモードに入っていました。

その時は、帰りの新幹線までの時間が迫っておりすぐに決めないといけない状況でした。で、早速試着してみるとサイズが7(約25.5cm)で、私の足には小さいはずなのですが、羽根(靴ひもを通す部分)がぴったり付いていました。当時はジャストサイズが良いと思っていたため、羽根が閉じていたことで、このサイズでOKと判断してしまいました。

トリッカーズはグッドイヤーウェルト製法という、部品点数も多く、複雑な作業工程の必要なしっかりしたつくりの靴です。ソールの厚み、靴の周囲に張り出しているコバ(エッジ部分)などの見た目の通り、履き始めは非常に硬く、ソールの返り(反り)が悪いので、履きならすまでに時間がかかります。

オールデンのソールにもラバーを貼っていましたが、この靴も通勤靴にするつもりだったので、同じようにラバーを貼りたいと思っていました。返りが悪い靴にラバーを貼ると全く反らない靴になってしまいます。
日頃お世話になっている、靴修理職人さんに相談すると、馴染むまでそのまま履いたらとのことでしたが、つま先が痛みそうだったので、つま先だけ補強してもらいました。

それで1~2か月履いてみたのですが、トリッカーズの頑丈さはよくわかりましたが、その程度の期間では全く馴染む気配がなく、やはり少し小さめだったことにも気が付いて、通勤靴計画は断念しました。
靴は焦って買ってはいけないという教訓を得ました。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。