ジルサンダーさんがジルサンダーのデザイナーだったころ。

ジルサンダーさんはドイツ出身のファッションデザイナーで、自身の名を冠したブランドの創業者です。その後ジルサンダーさんは、ブランドとしてのジルサンダーを辞任しました。
この靴は、ジルサンダーさん自身が、ジルサンダー(ブランド)でデザイナー(クリエイティブ・ディレクター?)をしていた時のものです。

当時、地方の商店街をセール時期に妻と歩いていると、小さなセレクトショップで、ジルサンダー服や靴が置いてありました。黒のジャケットを羽織ってみると、肩のあたりはぴったりとフィットし、生地が柔らかいこともあり包み込まれるような着心地でした。肩から胸にかけてはサイズも合っていて、自分に似合っていると感じました。
かっこいいなと。
しかし、腕が長いのです。ヨーロッパのデザイナーものなので当然なのですが、さすがにお直しで調整するには長すぎたので断念しました。ビジネススーツなら袖を仕上げていなくて、買うときに長さを調整することもありますが、さすがにこの時は潔く断念しました。

隣を見ると、面白い靴があります。モンキーブーツをローカットにしたようなデザインで、分厚いダブルソールの革靴です。アッパーの革も良質なものが使われているようです。試着してみるとジャケットの時と同じように足にフィットしました。
一定以上のレベルの靴は、足を入れたときに、立体的に構築された皮革工芸品と感じてしまいます。外側の革だけでなく、内側の革も足に沿うように形作られ、縫われています。
試着すると手に入れたくなります。その時は、私の足のサイズの前後3サイズくらいがそろっていて、足にあるサイズを選ぶことができました。

自分自身はデザイナーものが似合うとは思っていませんし、ほとんどそのようなブランドを見ることはないのですが、機会があると興味津々で見てしまいます。見るだけなら良いのですが、試着すると想像以上にきちんと作りこまれていて、欲しくなることがあります。ただ、このようなブランド物を買ったのは、以前新宿で買ったジャンフランコフェレのミリタリー調のジャンパーに続いて2度目です。(といってもセカンドラインのストゥーディオでしたが。)そのジャンバーも良くできていて、たぶんリモンタのナイロン製で襟がリアルファーでした。

ジルサンダーさんといえば、一時期ユニクロの+J(プラスジェイ)というコレクションを展開していました。2009年秋冬から2011年秋冬までの5シーズンだったようです。(2014年に厳選したコレクションを復活。)
その前年だったと思いますが、オンワードがジルサンダー(ブランド)を買収していたので、ユニクロからジルサンダーデザインの服が出るというニュースを聞いて、驚いた記憶があります。
高価であったり良質な材料を使って、一流のデザイナーがデザインをして、職人の手仕事で丁寧に作ったものも魅力的ですし、最近のユニクロUのようにきちんとデザインされていて、多くの人に似合う服が安く買えるというのも魅力的な話です。

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