フランスのシューズメーカー「パラブーツ」のプレーントゥブーツです。パラブーツらしくラバーソールなのと、アッパーのデザインも少し丸みがあってシンプルで上品なのですが、カジュアルな雰囲気があってよい感じです。
フランスの靴はパラブーツのほかにエシュン(Heschung)も持っていました。エシュンのUチップで、ノルウィージャン製法の靴です。
グッドイヤー製法の靴の外観がソールのコバに沿って糸で縫っているのに対して、ノルウィージャン製法の外観は、コバだけでなくアッパーの側面に出たウェルトも糸で縫っているのが見えます。
グットイヤー製法では内側に入れるウェルトをノルウィージャン製法では外側(アッパーの側面)に出しているのです。目的はアッパーとウェルトの境目から水が入るのを防ぐためです。
ノルウィージャン製法の靴としては、J.M.ウェストンやパラブーツも有名です。3社ともフランスですね。
j.M.ウェストンではハントダービー(ドゴール)、パラブーツではシャンボード(Chambord)などがノルウィージャン製法です。
エシュンのUチップもよく履きました。Uチップでノルウィージャン製法、さらにしっかりとしたラバーソールということで、カジュアルな雰囲気でしたが、履き心地がよくこの靴とオールデンが10年くらい主力靴として活躍してくれました。
オールデンはソールやヒールの修理をして履きましたが、エシュンは一度も修理することなく10年履けました。パラブーツのギリーシューズのこともあり、フランス製のラバーソールは履き心地が良くて丈夫な印象です。
安価な靴に使われている発泡ゴムやEVAも用途によっては軽くてよいのですが、靴が履いているうちに足に馴染んで使用者に寄り添ってくることを考えると、良い素材、良い作りの靴は思ったより安いのかもしれません。
もちろんラバーソールのことだけではなく、靴の内側やインナーソールも良い革を使い、しっかりした構造ということも含めてのことですが。
パラブーツのプレーントゥブーツも履き心地やソールの耐久性は同じように優秀だと思いますが、それほど履く機会がありませんでした。ブーツは好きでよく買うのですが、なかなか出番がないので少し残念です。