2005年にクールビズが始まったころは、デパートやスーパーなどのほか、セレクトショップでもクールビズ対応のシャツが販売され始めました。ユナイテッドアローズにもクールビズ対応の半そでシャツがありましたが、記憶に残っているのは、ショップの店員さんが3枚のシャツを見せてくれたのですが、どれもレギュラーカラーの白い半そでシャツだったことです。違いは生地の織模様の違いだけです。見た目はほぼ同じなのになぜかどれを買うか迷って、結局、杉綾の模様のシャツを購入しました。
100番手以上の薄くて上質な生地だったと思います。ボタンもプラスチックではなく、貝などの天然素材のボタンを使っていました。半袖とはいえドレスシャツ仕様にするとは、さすがユナイテッドアローズと思いました。ポケットも付いていませんでしたので、半そででありながらできるだけ正当なデザインにしようと考えられたのでしょう。
クールビズが始まり、2012年からはスーパークールビズということですっかりと半袖シャツが定着してきました。ネクタイをしないので、襟の形が変わってきています。ネクタイをするのであればレギュラーカラーやセミワイドスプレッドカラーくらいが一般的だと思いますが、ネクタイをしなくなって、主張のある襟が増えてきました。
首のところのボタンが2個並べて付けてあるドゥェボットーニや、3個並べて付けてあるトレボットーニ、青や黒のカラーボタン、襟の周囲にカラーリボンを縫い付けたり、襟の模様を切り替えたりと、ある意味やりたい放題です。
個人的にはボタンダウンシャツくらいが良いと思います。元々乗馬競技のポロに使うシャツをヒントにブルックスブラザースの創業者が作ったもので、ネクタイをしないことが前提のシャツです。カジュアル寄りのシャツなのでポケットが付いていても問題ありません。
他には、正当性は置いておいてホリゾンタルカラー(カッタウェイシャツ)などがカッコいいと思います。残念ながらまだ着たことはないのですが。