昨日、防災のことを考えていたら、ライフツールを持っていたことを思い出しました。ライフツールというのは、ステンレス製のカード型マルチツールです。ナイフ、栓抜き、缶切り、マイナスドライバーなど37種類の使い方ができるとマニュアルには書いてあります。
磁気を帯びているのか、糸でつるすと方位磁石のような使い方もできるようです。
小学生の時だったと思いますが、なぜかとても欲しくなり、親にねだって買ってもらいました。親としては理解しかねるものだったと思いますが、当時はあまり物を欲しがることもなかったので買ってもらえたのだと思います。ナイフで木を削ったり、瓶の栓を抜いたりして使ってみました。缶切りとして使おうとして、缶のふちにライフツールの所定の場所を掛けようしましたが、その部分に丸みがあり引っ掛からなくてびっくりしたことを覚えています。
使いやすい道具ではなく、日常そのようなものを使う機会はなかったのですが、家の中で眺めているだけで満足していました。野山を駆け回る田舎の小学生でしたが、虫を捕まえるぐらいでさすがに狩りも野宿もしませんので、冒険手帳というアウトドアというかサバイバルの技術を描いた子供向けの本を読んだりして、冒険心を養っていました。
ライフツールは、数年前までエイアンドエフで販売していましたが、今確認すると販売は終了したようです。30年以上同じものが売られていたのは感慨深いものがあります。
いまでも軽量コンパクトなものを集めて必要十分な出張セットを作りたいな、とか思いますが、子どものころから同じようなことを考えていたようです。ライフツールはその象徴だったのでしょう。50を過ぎると持ち物が増えすぎて困ります。徐々に不要なものは処分して使い勝手のよい生活にしたいと思います。ライフツールは残すかもしれませんが。